2008年9月29日月曜日

花の精


何故、僕の撮る写真が詰まらないのか。
答えは、見えているものが写ってないことも原因の一つである。
お寺でのスケッチ中に、おばあちゃん達の般若心経に混じりに聞こえた春の囁きと思える可愛い風の音。、、、?何だ?
「面倒臭い。加齢臭臭い。お前ら受精させたろか?その歳で。おーおっ。何だこいつ。ヘッタ糞な絵。よがんでるぞー。」
えーーー?何?
声が聞こえる方を見上げると、、、。???
「何だ。お前。俺達が見えるとはプアなのか?」
「プア?、、、ピュア?プア?(どっちにしても)よく言われます。ゴフォゴホ。」
持ってきた魔法瓶のお茶を飲みながら気持ちを落ち着けようとすると、
「何だ?それ。ラブ・ジュースか?毛ッケッケ毛毛。」
「、、、(こいつら下品だな)五十六茶です。」
「飲ませろ。」
「(ツッコミはないのか?恥ずかしい)イイですけど。」
「ゴクゴクゴク。もうないのか?」
「それっきりです。」
「本当にか?見せろ。」
魔法瓶を渡すと彼ら二人は、、、、ジョー。
「何するんですか?やめて下さい。」
彼らは僕の手を逃れ、木の天辺まで舞い上がっていきます。
ジョージョーーーーポコポコ。ピッピッピ。ピッチョン。
「コレ、尿瓶って言うんだろ。毛毛毛毛。」
「ゲッケーーー。冗談にもほどこきますよー。」
僕は目から涙が出てきました。
「涙は下心の汁だ。」
「全然、意味わかりません。」
家に帰り、彼らの言った通りに、、、自分の家に撒けと言われたのですが、近所の家の鉢に撒きました。やっぱ、ションベンと思うと、少しでも早く捨てたいじゃん。
彼ら曰く、魔法瓶は本当に魔法瓶なのだよ。思い込みは激しく。床上手。
意味は分かりませんが、次の日、花は咲きました。
記憶を頼りに絵で再現してみました。

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