マウスの上の小人

僕は絵を描いていません。
いつも小人が器用に
くっクク、クイック。
マウスをサーフィンしてます。

彼曰く、単なる暇潰しのコト。
僕は彼に言います。
描くのはいいけど、部屋に上がったら靴は脱ごうよ。
彼曰く、
足が汚れる。
僕は宣言します。
僕ほど汚れない人はいないと。
彼はタメ息をつき指を折りながら僕の悪事を暴いていきます。
僕は涙声で止めてと言いますが、
彼は手足の指が足りなくなり、僕の指も折りはじめました。